Zenlogicを使ってみてのレビュー(感想)【機能と操作編】
https化(常時SSL化)の流れが確実に来てますので、手軽に無料に独自SSLを利用できるレンタルサーバーとして最有力候補のZenlogicを使ってみてのレビューになります。
今キャンペーン期間でプランSが特別に提供されており、スペックは据え置きでディスク容量が300GBになっていますが十分な容量があるのでかなりオトクなプランとなっています。
今回はそのプランSを使ってみてのレビューになります。
Zenlogicを使ってみてのレビュー(機能と操作編)
良いところ
- 無料独自SSLを簡単にセットアップして使える(最大の魅力)
- マルチドメイン無制限
- ディスク容量が大きい
- デフォルトのドメインのルートディレクトリを変更できる
- アクセス制限をhtaccessを使わなくても設定できる
- Basic認証をコントロールパネルから設定できる(逆に直でhtpass等を使って制限はうまく利用できない)
- SSHの鍵認証が利用できる
- 2週間無料利用の間も制限無しで試せる
- プラン変更でサーバー移転作業無し
- 初期費用がかからない
いまいちなところ
- SSH接続でのシェルコマンドが使えない(これが結構痛い)
- PHPが7が利用できない
- プランS以外はちょっと料金が高め
- バックアップオプションが無い(リストア機能)
- FTP接続の回線は早くはなさそう
ざっと挙げてみるとこんな感じになります、一長一短といったところでいまいちなところはそれなりに我慢することが出来る部分が多いです、それを差引いても魅力的な無料の独自SSLを簡単にセットアップ出来る点があります。
個別にそれぞれ感想を述べます。
無料の独自SSLを簡単にセットアップ出来る
これが利用したいがために今回Zenlogicの利用しています。
独自SSLには無料と有料のものがあるのですが、これが複数のドメインをつかってサイトをいろいろ展開しているとかなり費用が加算できます。
安いものでしたら年額1,500円のものがありますが、例えば20のドメインを使っていてすべてhttps化してサイトを運営したいというのなら、1,500円×20の30,000円/年額 が必要になりますね。
ただhttps化してGoogle検索エンジン対策したいというのであれば、Zenlogicならこの費用が0円になります。もちろんVPSや専用サーバーなどを利用している方は、無料で独自SSL証明書を発行してくれる Let’s Encrypt をサーバーにセットアップして自動更新してりようする事ができますが。
WEBサーバーの構築から管理等々敷居がかなり高いですね、Zenlogicなら独自SSLはドメインを指定して申し込むだけで簡単に発行してくれて、さらにサーバーのコントロールパネルからドメインの設定でその証明書を選択するだけで設定が出来てしまいます。
自動更新になっているので一度設定してしまえばあとは気にする必要が無いのです。
ほんと簡単にセットアップ出来るので、アフィリエイターであまりサーバー関連の知識がないような方や初めてサイトを作るような人でも手軽に利用できるかと思います。
デフォルトのルートディレクトリを変更できる
これが結構重要で、デフォルトドメインのルートディレクトリディレクトリが固定されていて、追加した独自ドメインと同じ内容がデフォルトのドメインの方でも表示されてしまうというようなことがあります。
それが無いので良いですね、なのでhtdocs以下のディレクトリを好きなように構築してWEBに公開するようのエリアや非公開エリア、phpMyAdmin用のものなど個別にわけて行うことが出来るのでディレクトリの構成を好きに出来るのは良いですね。
アクセス制限をhtaccessを使わなくても出来る
これはhtaccessの書き方がわからない初心者などにはとっつきやすい機能となっています、コントロールパネルからディレクトリごとに
- IPでの制限
- 全ての制限
- Basic認証での制限
これらが手軽に設定できます、ただしBasic認証については逆にコントロールパネルからしか正しく設定できなくなっています。ディレクトリに直接htaccessとhtpasswdを置いてBasic認証を掛けるとうまく機能できません(ログインに必ず失敗となる)
またWordpressとかつかっているとすでにhtaccessがあったりして、そこに書き加えBasic認証を設定するときとかは間違って変なことになりWordpressがおかしくなってしまうリスクもあるのでそれを考えると、コントロールパネルから設定できるのは誤操作を防ぐ意味でも良いかと思います。
SSH接続で鍵認証が利用できるがシェルコマンドは使えない
サーバーに接続する際に、鍵認証を使ったセキュアな接続方法が利用できます、WinSCPとかつかってサーバーに接続可能です、なのでセキュリティ性が高まるので良いです。
しかしSSH接続できるがシェル・コマンドは利用できません。
これはかなり痛いです、サーバーとか最初の使い始めとかは気にならないかもしれませんが。ファイル数が多いと転送がかなり遅くなります、Wordpressとか長年運用してたらファイル数が膨大な数になっているでしょう、そういったものをそのままダウンロードやアップロードしてたらかなり時間がかかります。
さらにZenlogicはFTP接続はあまり速くないようです
さくらインターネットとZenlogicで未使用のWordpressのファイル一式をサーバーからダウンロードする作業を行ってみたところ、さくらインターネットでは1分ほど、Zenlogicでは3分ほどかかりました。
FTPでの回線はあまり早くないようですね。
WEBからの接続ではまだ比較してないのでそちらは、性能編のレビューで書きたいと思います。
こういったこともあり、ファイル一式をサーバーに移すときは Zipでアップロードやダウンロードすると効率的です、Zipにかかる時間を差引いても何十倍もの時間の差が出ます。
そこでSSHでシェルコマンドが使えればWinSCP等のクライアントソフトから、ディレクトリをZIP化とか解凍とかサーバー内で出来てかなり楽なんですが、ZenlogicではSSH接続でのシェルコマンドが利用できないのです。
一応代替方法があって、シェルコマンドを書いた .sh ファイルをサーバーにおいて、PHPからそれを実行するようにすることで、WEB経由でシェルコマンドを実行することが出来ます。
このときこのPHPファイルがWEBからアクセスできるようにして、そのページを開いて実行させるんですがあまりセキュリティ的によくないので行う際はそのPHPファイルがあるディレクトリにIP制限とBasic制限をかけて自分だけ実行できるようにする必要がありますね、シェルコマンドをクライアントソフトから実行するのと比べたら相当手間です。
あとCron使って行う方法がありますが、こちらも.shファイルを作って設置して指定時間に実行しないと行けないのでこれまた手間ですね。
シェルコマンドが使えるようになれば、個人的にはZenlogicの操作面では100点なんですけどね。
PHP7が使えない
WordPressはPHPで書かれているのでPHP7が使えないことはデメリットになります、おおまかにPHP5からPHP7に変更することでサーバーの処理能力が2倍になります。
たとえば、Wordpressで1万PV捌けていたものが2万PVまでさばけるようになるといった具合です、もちろんレスポンスもアップしますので砂漠料が少なくても恩恵がありPHP7が使えるということは大きなメリットになります。
PHP7はもう登場してから1年半ぐらい経ちますのでそろそろ対応してほしところです、こちらはどのみに将来的にサポートするであろう部分なので、利用しながら待つというのもありかなといったところ。
バックアップ機能・リストア機能が無い
こちらの機能が無いサーバーは結構ありますが、あるところはあります。
手動でバックアップの作成が出来そのうちリストアの機能が利用できるところもある。
標準機能で無くてもサーバー側が7日間のバックアップを自動でとっててくれて、利用したいときに申請して料金を払ってリストアしてもらうなんてところもあったり。月額オプションで提供してたりといろいろありますが。
Zenlogicではユーザーが利用できるバックアップは無いです、データベースのバックアップだけはコントロールパネルから行うことは一応出来るようになっていますが、ファイルとセットじゃないとあまり意味がないですよね。
この部分もある程度我慢することが出来ます、SSHのクライアントソフトからシェルコマンドは実行できませんがCRONでスクリプトを組んで毎日自動でデータベースとファイルのバックアップ環境を構築することが出来ます。
他のレンタルサーバーと組み合わせて、バックアップファイルを相互にやり取りしたりすることも可能ですし。私はPCでCRONと同等のWindowsのタスクスケジューラーを使って毎日自動でバックアップされたファイルをPCにダウンロードしてサーバーとPCとで2重にバックアップしています。
なので、リストア機能とかバックアップ機能が無くてもCRONを使って自動化させる事が出来るので良しとしてます。
総合的な感想
SSHクライアントでシェルコマンドが使えなかったり、未だにPHP7ではなかったりといった至らないところはあるのですが、それを差引いても無料独自SSLが簡単にセットアップして使える、しかも自動更新なので言わばZenlogicを使っている間は最初に無料独自SSLをセットアップしてしまえば後は何も気にすること無く使えるというわけです。
phpmyadminやリソースモニター、WEBメーラーとかは自分でインストールしてやる必要はあるのですが最初にセットアップを済ませていまえば通常そんなに頻繁にいじるところでもないので別にいいかなと思います。不要ならインストールしなくてもいいですし。
まだ、サーバーの性能面では評価出来てませんが。
プランSは価格的にも無料独自SSLが使えるプランとしてはかなり良いと言えます。ほにもエックスサーバーでも無料独自SSLを使えるようですが、こちらもそのうち試してみたいと思いますが。エックスサーバーは初期費用が3,000円ほど、さらに月額料金はエックスサーバーの方が高いのでランニングコストはエックスサーバーの方が高くつきますね。
上位プランへの変更も視野に入れているなら引っ越し作業が要らない Zenlogic がかなりメリット大ですね。
おすすめなプランSは今のところ2017年6月までの期間限定となっているみたいので、気になる方はお試しだけでもやっておくと良いかもしれませんね。(期間が延長されました)
お試し・申込みは以下からどうぞ
Zenlogic でhttpsのWordpressが使えるまでのセットアップ編も現在執筆中ですので後に公開します。
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